夜泣きが繰り返される理由は?夜泣きを放置するニュースを読んだ考察
今朝ネットニュースで外国の「夜泣き」に関する記事を拝見しました。
内容は
- 夜泣きをする子を放置しても、放置しなかった子に比べ成長に大差は無い。
- 夜泣きをあやすことで、夜泣きの持続時間が延びる
親からすると少し心配な部分もありますが、本当にそうだとしたら夜泣きに対する負担が軽減されるわけですね。
確かに、理屈としては分かります。
今回は、このニュースに対する個人的考えを書きたいと思います。
夜泣きが繰り返される理由
このブログでも何度も書いたように、行動が繰り返されるには理由があります。
この理由は非常に単純で、行動の後(厳密には直後)にご褒美が出るからです。
夜泣きが繰り返される理由は、夜泣きをするとご褒美が出るから。
では、ご褒美は何でしょうか?
それはお母さんがあやしてくれる
ですね。
さらにお母さんは、夜泣きをするわが子をあやし泣き止むことで、わが子をあやす頻度が増えます。
その結果、お互いの行動がお互いの行動を増やすことになります。
夜泣きを放置
では夜泣きを放置すると何が起きるか考えてみましょう。
赤ちゃんが夜泣きをしても親があやしに来ない。
これは、夜泣きに対しご褒美である親が出現しないので「消去」と呼ばれる状況になります。
行動の結果、ご褒美が出ないので行動の頻度はさらに激しくなります。
それは「お金を入れてボタンを押したのにジュースの出ない自販機」によく似ています。
「なんで出ないんだ!」と強くボタンを押し、さらには自販機本体を蹴っ飛ばすかもしれません。
赤ちゃんの夜泣きは一時的に激しくなりますが、ある時期を境に夜泣きの頻度が減少します。
赤ちゃんは「夜泣きをしてもご褒美が出ない」と学習し始めます。
その後、夜泣きを繰り返しながら徐々に頻度は減少し、最終的には初めて夜泣きをした当時の頻度まで減少します。
ポイント
これは「消去」と呼ばれる手続きで、行動の直後にご褒美が出ないと行動の頻度は減少するという話です。
しかし、行動は一気に減少に転じるわけではなく、頻度は一旦上昇します。
しかも激しく反応が出る場合があります。
その後、行動の頻度は減少に転じ、再発と減少を繰り返しながら一番最初に行動が発生した当時の頻度まで減少します。
消去の手続きの場合、行動の頻度は0になることは無いと個人的には考えているので、たまに夜泣きをすることはあるでしょう。
成長への影響
今回の海外ニュースで読んだ内容は
- 夜泣きを放置しても子供の成長に大きな差は無い
- 夜泣きをあやさなければ、夜泣きの継続時間は短くなる
といったものでしたが、仕事で子供と関わっている嫁の話を聞くと考えられる懸念は
- 親への愛着関係が乏しくなる
ケースが考えられるそうです。
サイレントベイビーとの違い
ネグレクトの話で聞くサイレントベイビーにならないか?
サイレントベビーとは、無表情で、あまり泣かない・笑わない状態の赤ちゃんのことをいいます。
「サイレントベビー」という言葉自体は和製英語で、1998年に初版で発行された書籍「サイレントベビー -「おとなしい子」ほど、未来は危険」(著/小児科医の柳澤慧氏)で名付けられたと考えられます。新潟県医師会も発表していますが、「サイレントベビー」というのは病名ではなく、俗称です(※1)。
サイレントベビーのまま成長すると、将来コミュニケーション能力が低くなったり、心身の発達に影響が出たりする可能性があるといわれていますが、現時点では、それらに医学的根拠はありません。
という不安もありましたので、その辺も聞きましたが答えは納得できるものでした。
赤ちゃんの普段の全ての反応に対し無視を続けた場合、サイレントベイビーになる可能性は充分にあるが、夜泣きだけに集中して相手をしない場合は神経質になる必要はない。
との見解でした。(あくまでも教育関係の仕事をしている嫁の見解)
赤ちゃんの時から、ある程度自立した精神状態を目指すのが良いらしく、親がいる場合は親に愛着を示し居ない場合は自立して遊ぶ。
こうした状態にあるかは常にチェックする必要があるそうです。
普段の分析が重要なわけですね。
まとめ
夜泣きが繰り返される理由は
- 夜泣きをすると親があやしてくれるから
夜泣きを放置しても、赤ちゃんの成長に大きな差はなく夜泣きの頻度も減少する可能性が見込めます。
これは赤ちゃんの反応をすべて無視する。という話ではなく、夜泣きに関してという話です。全ての反応を無視することで「サイレントベイビー」になる可能性が発生しますので注意が必要です。
目指すのは自立した精神を育てる事。親子ともに夜泣きという試練を超える必要があるのかもしれないですね。