動物のしつけでスタンガンは必要ない!大切なのはヒントをどう出すかだ
こんばんはirukamanです。
先日嫁と仕事の話をした時に「子どもに出すヒント」について話題となりました。
「子どもに出すヒント」といきなり言っても伝わりにくいですね。
嫁は小学校の先生をしていますが、あくまで生徒自身で「気づき」を得て欲しいということから「答え」を簡単に出さないようにしているそうです。
なるほど。
イルカと一緒だねー。
そんなわけで、今日は「ヒント」について簡単にお話したいと思います。
動物のしつけでスタンガンは必要ない!大切なのはヒントをどう出すか
動物の調教師やトレーナーさん達は「教える」という仕事をしています。
僕も以前、イルカ相手に様々な種目を教えていましたが、いくら賢いと言われているイルカであっても、教えたことを直ぐに覚えて翌日に新種目が完成!
なんてことはありません。
時間がかかる場合は数ヶ月かけ、じっくり丁寧に相手に教えることがとても重要です。
もちろんですが、これは人間相手でもなんら変わりません。
今日教えてことが、明日出来ている。なんてことは人間の場合でも滅多とありませんからね。
おウチのワンちゃんが「おすわり」を覚えない!「バカな犬だ!」なんて、言ってはいけません。覚えるまでやり通すことが「教える側の責任」です。
計画
まずは計画を立てなくてはいけません。
もし「おすわり」を犬に教える場合ですが、犬が座るために必要な行動を書き出してみます。
- 頭を少し上げる
- 後脚を崩し
- 重心をお尻に移動させ
- お尻を床につける
ざっと書きましたが、こんな感じでしょうか?
犬のトレーニングはしたことないので、何かあればすみません。
こんな感じで計画を書き出し、おすわりを教えるために何を教える必要があるのか。
を明確にする必要があります。
課題分析
つぎに「何ができて、何が出来ないのか」という課題を分析しなければなりません。
- 頭を少し上に上げる事は出来ても、後脚を崩せないとか
- 後脚を崩せても重心が下がりきらないとか
こうした課題を見つけ、そこを重点的に練習し課題をクリアしたら褒める。
これを繰り返し練習させ簡単にこなせるようにしていきます。
ヒントの出し方
さて、課題を見つけたもののヒントが無ければクリアできる確率は低くなってしまいます。
ここでヒント(プロンプトと言います)の出番です。
僕が飼い主であれば
- 頭を少し上に上げる事は出来ても、後脚を崩せない
という課題であれば、腰辺りを手で押し下げてみようと思います。
これは、相手の身体に直接触れ誘導する方法。
- 後脚を崩せても重心が下がりきらない
この場合であれば、手のひらに鼻でタッチしたらご褒美を出すルールを設けて、お尻が自然と床につくように頭の位置を高めに誘導しようかと思います。
手などの目標物にタッチさせ誘導する方法はイルカでもよく使います。
ヒントを出す上での注意事項
ヒントを出すと、正しい行動や正解へ誘導できる確率はグッと高まります。
しかし、出しすぎた場合、動物はヒントに頼るようになり頭で考えなくなってしまうことがあります。
ヒントはあくまでもヒントなので、あまり長期間にわたって使用し続けるのはお勧めできません。
正解の行動が出たら、徐々にヒントをフェードアウトさせていくことを進めていきましょう。8割正解が出てくれば、ヒントを消し始めた方がいいかと思います。
ヒントに依存した動物からヒントを消そうとしたことがありますが、徐々に消えていくヒントに余計集中してしまうことが起きました。
結構めんどくさかったです。
まとめ
簡単ですが、まとめたいと思いいます。
動物に何かを教える場合、ヒントを出す事はとても重要です。しかし、その前に以下のポイントを押さえましょう。
- 計画を立てる
- 課題を分析する
これをした上で、壁にぶつかった時にヒントを使います。
ヒントを使うポイントは
- 課題をクリアする時に使用
- 8割正解が出ればヒントを消し始める
- ヒントに依存させてしまうと自分で考えなくなるため注意する。
いかがでしょうか?
動物にしつけをする場合、力でどうこうする話を耳にしますが、スタンガン使って教えるなんてありえませんからね!
スタンガン使うくらいならヒント使ってやれよと思います。
関連記事