元イルカの調教師が教える動物のしつけ方とは！飼い犬から旦那まで
irukamanです。
ブログ開設より、筆者の説明、イルカの説明、イルカの調教師の仕事内容を説明してきました。
今回は「動物のしつけ方」について、簡単に書いていきたいと思います。
難しく聞こえますが、ざっくり説明しますので、引き続き読んで頂けたら幸いです。
[ 目次]
なぜ「しつけ」が必要なのか？
「動物大好き！」「調教師になりたい！」「最近、旦那が言うことを聞かない！」
動物好きのあなたにも、夢があるあなたにも、旦那に困ったあなたにも、なぜしつけが必要なのかと考えたことはありますか？
僕がいた業界では「しつけ」や「調教」は、動物を長生きさせることが出来る、非常に重要なポジションの作業という認識でした。
種類の違う者同士が同じ空間で、生活や作業を「より安全に」行うことが出来るのもしつけのなせる技なのです。
例えば
- 健康管理のための採血
- 犬の運搬のために移動用ケージに入ってもらう
- 旦那が皿洗いをしてくれない
こうした場面で、しつけの効果は発揮されます。
お互いがストレスなく、安全に生活をする上で「しつけ・調教」は必要不可欠な者なのです。
難しい？動物のしつけ方法
基本的にイルカの調教（しつけ・トレーニング）において、難しいことは多くありません。
もちろん、やたら噛み付く犬など大きな問題を抱える動物や、虐待などによって人間不信に落ちいた動物、夫婦仲が破綻しているなど以外ではの話ですが。
動物のしつけ・調教で最も大切なことそれは以下の３点
- すぐ褒める
- 何が出来ないかを分析
- いきなり難しいことは求めない
です。
すぐ褒める
なぜ、動物は行動を繰り返すのか？
それは行動した結果「良い事」があったからです。
動物は、行動の結果が自分にとって良い事であれば、その行動を繰り返すという心理が働きます。
それを調教では利用します。
イルカが合図でジャンプした直後、大好きなお魚がご褒美が出ます。
この約束があるため、次回もカッコいいジャンプを跳んでくれるわけです。
何が出来ないかを分析する
僕らは「課題分析」と呼んでいました。
とにかく、これを真っ先に行います。
イルカにジャンプを教える時
- 合図は理解しているのか
- 助走のコースは問題ないか
- ジャンプの高さが低いか、高いか
など、一言に「ジャンプ」と言っても分析する場所はたくさんあります。
相手の動物が「出来ないこと」を分析し、そこを練習させ上手に出来たらすぐ褒める。
この一連の作業を繰り返し、しつけを行います。
いきなり難しいことは求めない。
飼 主「よし、うちの愛犬に後ろ宙返り３回ひねりを教えよう！」
飼い犬「ムリだワン」
ってなります。
いきなり難しいことを求めても、大抵の動物はついてきてくれません。
まずは簡単なこと、誰でも出来る10回挑戦したら8回は成功することから始めて、徐々にステップアップすることが、動物をやる気にさせ成長させるのです。
動物のしつけに体罰は必要か？
最近ニュースで痛々しい話を聞く機会が増えました。
では、あのカッコいいイルカショーのイルカたちには、どんな体罰が!?
もちろん、体罰なんて使いません。
使わなくても、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるからです。
体罰は、相手との信頼関係を崩し、無気力にさせ行動をさせなくします。
ほぼ全ての時と場合において、使っても無意味だと感じます。
最後に
長くなってしまいましたが、今回は「しつけ」に関するざっくりした説明でした。
今後、さらに詳しいしつけ方法など、シリーズで記事をアップ出来たらと思います。
僕の場合、大学で心理学を学んだわけではなく、現場でイルカから教えてもらったやつなので、ツッコミどころもあるかとは思いますが、どうかお付き合い下さい。
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