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簡単!夏休み自由研究にオススメ!誰でも出来る古典的条件付け実験

6月も、あっという間に終盤に差し掛かりました。

夏休みの予定は立てましたか?

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学生の皆さんは夏休みの宿題で頭を抱えることもあると思います。今回は、夏休みの自由研究で使えるネタを紹介したいと思います。

 古典的条件付けとは

聞きなれないワードが登場しましたね。

今回は「古典的条件付け」についてフォーカスを当ててお話しましょう。

 

何やら難しい雰囲気のある「古典的条件付け」ですが、パブロフ型条件付けという呼び名でも知られています。

 

イワン・パブロフは聞いたことありますか?

ロシアの生理学者で、犬を使った条件反射の実験が有名です。実験に使われた犬はパブロフの犬と呼ばれ「内容はよく分からないが犬のことは知ってるよ!」って方もいらっしゃるかと思います。

パブロフの犬

そもそも、この古典的条件付けは創始者のイワン・パブロフが行なった実験です。

元は空腹の動物に食べ物を見せると唾液を分泌すること関する「反射」について研究を行なっていたパブロフですが、実験過程で条件反射に関する発見をします。

 

ある時、犬の実験を繰り返していたパブロフは、犬が実験装置の前に連れてきただけで唾液を流すようになっているのに気づきます。

以前は食べ物を見せたら唾液を流していたのに、実験装置に連れてきただけで唾液を出すようになった犬を見てパブロフは

  • 食べ物をもらった経験と実験装置を結びつけた

と考えました。

これによって、パブロフは全く関係ない刺激と食べ物を時間的に近づけて提示すると、食べ物に対して起こしていた反応と同じ反応を全く関係ない刺激に対して起こすことを発見しました。

これが「パブロフの犬」条件反応の実験です。

ポイント

この実験のポイントは

  1. もともと意味のなかった刺激「条件刺激」が
  2. 食べ物などの「無条件刺激」と時間的に近づけて提示されたことで
  3. 同じ反応を条件刺激が提示された時に起こしてしまう

ということでしょう。

  • ベルの音(条件刺激)→ 食べ物(無条件刺激) 結果:唾液が出る
  • ベルの音 →   唾液が出る

身近な人に条件付けしてみよう

f:id:bluedol1120:20180220132327j:plainこの古典的条件付けを使った実験が、あなたのお家で簡単に行うことができます。

準備物

  1. 被験者(家族・友人)
  2. 筆記具(ペン・記録用紙)
  3. 椅子
  4. 水鉄砲(霧吹き)

実験方法

この実験では、あなたの身近な人に古典的条件付けをし、音がなったら瞬きをしてしまうようにするといったものです。

 

  1. まず被験者を椅子に座らせる。
  2. 被験者の顔に水鉄砲で水を発射し、瞬きを確認
  3. クリッカーを使い音を鳴らした直後に、水を発射
  4. 回数を重ね、音を鳴らしただけで瞬きするかを記録する

被験者は、音を聞いただけで瞬きをしないはずだが実験を繰り返すうちに音を聞くだけで瞬きをするように行動が変化するはずです。

 

いったい何回の試行回数で音を聞いただけで瞬きするようになるかを記録してみましょう。

まとめ

毎年のように悩む夏休みの自由研究ですが、一人でやるよりは、友人や家族を巻き込んでみませんか?

今回紹介した実験は、準備物も少なく誰でも簡単にできるので、遊び感覚で挑戦するのもいいかと思います。

自由研究どうしようー!って悩んだときは、是非参考にしてください。

 

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