動物と一緒に働くために大切なポイント5つを考える。
動物の仕事をする人は、普段どういった事を気をつけているのか。
その裏側が見えないので、動物と働いて癒されますねとか
良い仕事ですね
など言われる事も多々ありますが、結構大変なんです。
まず、好きだけではできない事を知ってもらいたい。
動物の仕事をするためには
そもそも、動物の仕事において重要な事とは何なのか。
- 動物が好き
- 自身の健康を管理できる
- 相手を見る観察眼
- 想像力がある
- 計画性がある
現役時代、多くのトレーナーと関わってきましたが重要な点は上記の5つではないかと個人的には思います。
1.動物が好き
当然ですが、動物が好きな方が多いです。
出会ったトレーナーの大半が、イルカに限定せず動物が好きで、楽しく働いています。
もちろん、ただ好きだけでは「私はケーキが好き!」や「旅行が好き!」と大差はなく、正直現場で役に立ちません。
ここで言う好きとは、対象の動物のことをどれ程知っているのか
が重要ではないかと思います。
基本的な生態から、個体の細かな癖。そういった知的欲求が非常に大切だと感じます。
2.自分の健康を管理できる。
動物の仕事をするにあたって、ご自身の健康を管理することは非常に重要です。
私たちは8時間労働(残業なしで考えてます)で、仕事が終われば自宅へ帰り、週に1.2回の休みを楽しみます。
しかし動物は違います。飼育されているスペースが彼らの世界です。
突然担当が風邪をひき、会社を休んだら?
いつも面倒を見ている人と違う人が突然現れたら?
こうした積み重ねは動物にストレスを与えかねません。
自身の健康管理が出来ない人間が、動物の健康を管理できることなんてありません。
3.相手を見る観察眼
人間を相手にすれば言葉が通じます。
しかし動物相手に言葉は無意味です。動物たちが普段どういった行動をしているのか。
いつもと違った行動はしていないか。
こうした細かな変化を見逃さない観察眼こそ、飼育されている動物の声明を守り本当の意味で動物と仲良くなれる人なのかもしれません。
4.想像力がある
限られたスペースで飼育されている動物のQOLを向上させるためにも、想像力は欠かせません。
本来生息している環境を再現することも重要ですし、暇になり常同行動や自傷行動を起こす可能性もあるため、エンリッチメントを重要することは動物の仕事をしている人の責務と言っていいかもしれません。
5.計画性がある。
動物の仕事をするにあたり、計画性は大切です。
こうした面で、計画性が無いと被害を被るのは動物です。
僕の場合、この計画性が無く非常に苦労しました。
地道にコツコツと計画を進める人は、この仕事に非常に向いていると思います。
まとめ
最後に、動物の仕事において知的好奇心は非常に重要です。
何年も仕事を続けていくと思いますが、こうした知的好奇心は年々増えていきます。
この仕事は本当に面白い仕事と思います。
今回挙げた5つのポイントは、実際10年働く中で強く感じた一部ですが、少なくとも印象深いポイントです。
少しでも動物の為に良い事をしたいと感じる心が、目の前の動物の幸せを作っていくのだと思います。
この記事を読んだあなたが、動物たちと幸せな人生を送れることを願っています。