調教師が使う心理学の専門用語を900字くらいで簡単にまとめてみた
こんばんは、irukamanです。
今回は、このブログでよく登場する行動分析学の用語について、簡単にまとめたいと思います。(900文字程度)
動物の調教師が普段から使用している「行動分析学」という学問は心理学の分野の一つです。
入社して1年目には教科書を開き独学で勉強していましたが、その専門用語の多さに日々疲れていました。
イルカの調教で使用する専門用語はごく一部ですが、今後このブログを読む助けになればと思います。
- 正の強化子(せいのきょうかし)/好子(こうし)
- 死人テスト
- 行動(広い意味)
- 行動分析学
- 行動レパートリー
- 正の強化子(好子)出現による強化
- 60秒ルール
- 行動随伴性(こうどうずいはんせい)
- 負の強化子/嫌子(けんし)
- 負の強化子(嫌子)消失による強化
正の強化子(せいのきょうかし)/好子(こうし)
行動の直後に出現すると、その行動の将来の生起頻度を上げる刺激、出来事、条件
死人テスト
死人でもできることは行動とは言わない
行動(広い意味)
死人テストをパスできる活動。
死人にできないことは全て行動
行動(狭い意味)
筋肉または腺の活動
行動分析学
人間を含めた動物全般を対象として、行動の原理が実際にどう働くのかを研究する学問
行動レパートリー
その人(動物)にできること全て
正の強化子(好子)出現による強化
行動の直後に、好子が出現したり好子が増加するという経験をすると、その行動は将来起こりやすくなる。
60秒ルール
直後とは行動から60秒以内である
行動随伴性(こうどうずいはんせい)
ある条件のもとで、ある行動をすると、ある環境の変化が起こるという行動と環境との関係
負の強化子/嫌子(けんし)
行動の直後に消失すると、その行動の将来の生起頻度を下げる刺激、出来事、条件
負の強化子(嫌子)消失による強化
行動の直後に嫌子(負の強化子)が消失したり、減少するという経験をすると、その行動は将来起こりやすくなる
まずは基本的な部分をまとめました。
あまり多くなっても逆にわかりにくいので、今回はこの辺にしようかと思います。
今回挙げたいくつかの用語は、トレーニングの現場では頻繁に使用するものなので、これを読んだ後に他の記事も読み返すとより分かり易いのではと思います。
ふた通りの言い方があるのは、読む教科書により呼び方が違うからですが、意味は同じなので覚えていると便利です。