友人の保育園にいる暴力的な子に対して元イルカ調教師が相談を受けた
こんばんは。irukamanです。
先日、保育士の友人から「暴力的な子」について相談を受けました。
僕自身、まだ子どもはいないのですがイルカで応用した知恵を借りたいということなので、個人的な考えを伝えさせていただきました。
その件を、今回のブログで紹介したいと思います。(1700字程度)
(相手は人間ですが、あくまで知能指数3歳程度の野生動物として考えます)
相談:保育園にいる暴力的な子について
友人から相談を受けました。
「保育園にいる暴力的な子から、自身が暴力を受けたが良い対応は無いか?」
友人の情報
- 20代後半
- 女性
- 職業:保育士
- 3歳のクラスを受け持つ
今回相談を受けた相手の子は3歳という情報しかありませんので、記事では「A」と表現させていただきます。
問題が起きた状況
- 先生(友人)と園児数名が遊びの時間でゲームをしている時
- 園児Aがゲームで負けた
- イライラしたAが先生(友人)に手をあげる
友人から聞いた状況は以上の様な感じでした。
普段動物を相手していたことを考えると、相手が人間ってだけでこの手の問題は根が深
そうですね。
普通なら
- 家庭環境
- クラス内での人間関係
- 対象園児の性格
とか色々考えることだとは重々承知していますが、上記でも書いた様にあくまで知能指数3歳程度の動物として考えることにします。
今回の状況から課題を見つける
行動を分析するには、まず課題を見つけることですね。
こちらの記事でも軽く触れていますが、相手の持っている課題を分析することが非常に重要です。
これをしないと「何が問題」で「どこを褒め」「何を正せば良いのか」が見えません。
今回起きたことをABC分析(三項随伴性)してみましょう。
ABC分析とは
- A:〇〇の時に
- B:△△をしたら
- C:⬜︎⬜︎になった
を確認する作業です。
これをすることによって、隠れていた課題が明確にできます。
今回の場合
- A:みんなとしたゲームに負けた時に
- B:先生を叩いたら
- C:イライラがなくなった
って感じでしょうか?
行動が繰り返される条件には
- 行動の直後に不快な刺激が
- 取り除かれる 又は減少することによって
- 行動が増える 又は維持される
というものがあります。
これを「負の強化」と呼びます。
おそらく今回の課題は、ゲームで負けたイライラ(不快な刺激)が、先生に暴力を振ることで解消(取り除かれたor減少した)した。
ストレスに不慣れだった。と考えます。
考えられる対応
今回のことではゲームに負けた不快感を暴力によって発散したと考えます。
僕が注目した部分は
- Aはゲームで負けたことを不快刺激(ストレス)と感じた。
- それは暴力に発展するほど強い刺激だった。
という部分ですね。
よっぽど悔しかったのか、今まで負けたことを経験していなかったのか?
色々考えますが、まずは「負けること」に慣れさせることができればと思います。
刺激に慣れさせる場合、徐々に弱い刺激からスタートし強い刺激に慣れされる脱感作という手法と、とにかく刺激に晒して慣らせてしまう順化がありますが「負け」に強い弱いがあるかと言われたら、よく分かんないので順化を選択すると思います。
順化
Aの場合、とにかく負ける経験を短時間に沢山させます。
できれば一瞬で勝負が決まるシンプルなゲームが良いですね。じゃんけんは3歳には難しいのでしょうか?
お子さんがいらっしゃるお母さんなら、良いゲームが思い浮かぶのでは無いでしょうか?
狙いは
- 負けても問題ない
- 何も変わらない
- 痛くも痒くもない
- またゲームにトライできる
ってところに落とし込むことが出来たら、一安心です。
まとめ
いかがでしたか?
まず課題分析が重要なことは、本文でもお伝えしました。
課題を分析し、改めて問題を理解します。
- 行動が起きた直後に何が起きているか
- ご褒美になる様な刺激は出ていないか
- 嫌な刺激が取り除かれていないか
ここを抑えることで、私たちが取るべき行動が変わってきます。
まぁ、人間が人間を育てるわけですから、実際には先生にしっかり怒られて「ダメなものはダメ」ということを知ることが重要なのは周知だと思いますが笑
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